「僕らは、アルビン・シュワルツの本の中に登場する、最も愛されてきた怖くて面白くて、楽しませてくれるホラー物語を再現したかったんだ。また、物語を語り継ぐことの重大さと責任に目を向ける機会でもあると思った。それは、今日のソーシャルメディア世界にも言えることだよ。」
─ギレルモ・デル・トロ
監督作『シェイプ・オブ・ウォーター』が第90回アカデミー賞®で作品賞はじめ計4部門を受賞し、翌2019年にはハリウッドの殿堂入りも果たした世界的フィルムメーカーのギレルモ・デル・トロ。待望の新作は、彼が10代の頃多大な影響を受けた「スケアリーストーリーズ怖い本」(原題:Scary Stories to Tell in the Dark/アルビン・シュワルツ編)シリーズを原作としたホラー映画。
1981年アルビン・シュワルツが児童書として発表したこのシリーズは、実際の事件を彷彿とさせる描写やおどろおどろしいスティーブン・ガンメルの挿絵に親や教師から苦情が殺到。児童書にも関わらず子供には過激すぎると、全米の学校図書館に置くことに対して禁止を求める世論が高まった。それが皮肉にも更なる話題となり、全米で累計700万部以上の大ベストセラーとなった。
監督を務めるのは『トロール・ハンター』『ジェーン・ドウの解剖』でカルト的な人気を博し、スティーブン・キング原作「死のロングウォーク」の監督にも決定しているアンドレ・ウーヴレダル。ゾッとするような映像表現に加え、ダークユーモアの才能に溢れているウーヴレダルを以前から絶賛していたギレルモは、「今作を任せられる監督は彼しかいない」と大抜擢!強力なタッグが誕生した。
そしてギレルモが何よりもこだわったのは、スケッチ画を所有するほど自身が心をわし掴みにされたガンメルの挿絵に忠実なモンスターを造ること。『シェイプ・オブ・ウォーター』で水生生命体を担当したマイク・ヒルほか業界トップの特殊造形チームが彼の元に集まった。また、主役となる子供たちには、ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザほか今後の映画界を牽引する新しい才能が揃った。